デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

天地明察

あの狂気の滲み出たマルドゥック・シリーズ(←ものすごく褒めてます)を書いた冲方丁の作品であり、さらにSFではなく歴史物ということで、購入も購入後の読書回しもかなり躊躇していました。
マルドゥック・シリーズの作品はあまりに濃密で読了後の疲労感が凄かったのでねぇ...


それに加えて「本屋大賞受賞作」というのがもの凄くネガティブに作用。
だって「謎解きはディナーのあとで」が受賞した本屋大賞ですよ。
「失礼ですが、書店員様の目は節穴ですか?」の本屋大賞ですよ?
さらに有名俳優で映画化というのもねぇ...


とはいえ、買った以上はいつまでも積ん読というわけにもいかないので、読み始めました。
うーん... なんというか、至極普通の小説で拍子抜け。
上巻に出てきた測量を指揮する2人の老人が可愛かったのが印象的でしたが、他にはこれといって...
本屋大賞も納得の読みやすさと軽さ。


チョット思ったんだけどさ、冲方作品を読んだことない人にまずは「天地明察」を読ませて、続いて「マルドゥック・ヴェロシティ」を与えて、どんな反応するか調べるというのもよさそうだなw
絶交されるかもしれんけどね。


天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ2〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ2〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ3〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)