デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

ゾウリムシの植え継ぎ

ずっとエサ用に回収する以外は放置していたゾウリムシを植え継ぎ。
驚いたことに、去年の9月から放置していたものでも結構な数が生きていた。
もしかしたら書きそびれただけで、冬前に植え継いだかもしれないけど、それにしても半年以上放置で大丈夫だったのは驚き。
一方で3月に植え継いだものは、全部生きてはいたけどイマイチ生きが悪い感じ。
栄養源の朽ち方が全然違ったので、その辺に理由があるのかもしれない。
大量培養用ではなく、長期維持用に僕のがやっている方法はこんな感じ。
・500mlくらいのペットボトル必要な本数(維持するなら最低3本以上)を良く洗う。
・2Lのペットボトルを水道水で良く洗う(洗剤とか使わないこと)。
・水道水を2L入れる。
・テトラのアクアセイフ1mlとコントラコロライン0.5ml入れる。
 (計量はホームセンターとかで売ってる農薬計量用のスポイトで)
・フタをして良く振って混ぜて用水のできあがり。
・お猪口くらいの容器に生の米粒を数十粒入れ、そこに熱湯を注ぐ。
・30秒くらいしたらお湯を捨てて、栄養源のできあがり。
・500mlのペットボトルに湯通しした米粒数個、用水を150mlくらい入れる。
これで培養溶液&容器のできあがり。
・どっかから入手したゾウリムシを培養している液を入れる。
・屋内の気温変化の少ない薄暗い場所に、フタを軽く緩めて静置。
・気が向いたら観察&軽く混ぜる。
・1ヶ月に1回くらい、新しい培養溶液&容器に10mlくらい入れて植え継ぎ。
たぶんゾウリムシの入手が一番難しいと思いますが、僕のように持っている人から譲り受けるか、通販でも買うのが普通でしょうか。
種名のはっきりした教材用のものはかなり高いですが、熱帯魚のエサ用の「たぶんゾウリムシの仲間と思われるインフゾリア」くらいのものであれば、送料込みで3千円以下で買えるはずです(ぼくもそうやって入手しました)。
実体顕微鏡とマイクロピペットやガラス製の口の非常に細いピペットが手に入るなら、野外から採取してくるのが簡単なのですが、そうでないと野外採取は難しいと思います。
ゾウリムシを食べちゃうワムシや他の肉食性原生動物を除去出来なければ、いずれ全滅ですから。
野外からだといろんな種類の原生動物や単細胞藻類が見つかって楽しいので、安いのでいいから実体顕微鏡がほしいですね。
2万円あれば照明装置すらついていない最低ランクのものが買えます。
水を見ることになるのでシャーレも忘れずに
それにUSBフレキシブルライトを組み合わせれば、照射角度によって暗視野っぽい感じでの観察も可能です。

実体顕微鏡 ST-30R-P

実体顕微鏡 ST-30R-P

滅菌ディスポシャーレ(PS製) 90×15mm PS-90

滅菌ディスポシャーレ(PS製) 90×15mm PS-90

さらにモバイルバッテリーがあれば野外でその場で観察できますよ。