デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

図書館で水伝の分類訂正の申し入れ

ずいぶん前に「地元の県立図書館に水伝の分類を正してもらおう!」と書いたが、今日ようやくそれを実行することができた。
関係する書籍のリストを印刷し、図書館に開架されている現物数冊とともに相談窓口に持参し「国会図書館や図書流通センター(株)図書館流通センターでは435.44(無機化学/水・重水)ではなく147(超心理学・心霊研究)に分類が見直されていますよ。放置することはこの図書館が"この本は化学である"とお墨付き出してることにもなりかねませんよね? ひとつ確認の上、変更してくださいませんか?」と穏やかに申し入れた。
窓口の人は特に反論するでもなく「情報提供ありがとうございます」といった感じで終了。
(対応してくれた係の人の名前をメモし忘れたのはちょっと失敗だった...)


まあ図書館とはいえお役所だから、あっさり変わるとは思えない。
なにしろ県の公式メルマガで県庁幹部(水道事業担当)が水伝を肯定的に紹介してる県だからなorz
宮城県メールマガジン「メルマガ・みやぎ」第344号

 最後に、水をおいしく飲むとっておきの方法を紹介しましょう。それは、飲む前に「ありがとう」など感謝してから飲むんです。そうすると水の結晶がきれいになっておいしくなる、というものです。残念ながら科学的な根拠はないようですが、水だって感謝されればきっと応えてくれるのではないでしょうか。

「残念ながら」ってなんだ(怒)
(もしや県の水道事業はポエムで動いているのか?)
(浄水場で県庁職員が水に「ありがとう、ありがとう」って連呼とか...)


冗談はともかく、仮に分類が変わるにしても内部手続きとかでかなり時間はかかるだろうから、まずは1ヶ月くらい様子を見てみよう。

市立図書館では既に変更されている事を伝えるのを言い忘れたので、もし次に行ったときにまだ変更されていないようなら、他の公立図書館や国会図書館の資料も持参して申し入れするつもり。

5/30追記:
ブクマで指摘を受けて社名を訂正。
Guroさんどうもありがとうございます。


同じくブクマで複数の方からの批判的なご意見(ですよね?)を受けての僕のいいわけ?というか感想。
たしかに住民(今回の僕ね)や司書が恣意的に図書の分類を変える事に関しては、言論や思想信条の自由という点からの批判はあると思う。残念ながらそのことに対して僕は明確な答えを持ってない。グレーゾーンの存在もあるけど、どこかには帰属させないといけないわけで、生物の分類と同じく、恣意的な部分を完全に除外することは難しいと思うし、私立ではなく公の図書館であるから、公平かつ冷静に書籍の内容から分類を決める必要があると思う。
もちろん「何故その分類にしたのか?」という問いに対してはきちんと説明ができなければならないとは思うのだけども。


なお「水からの伝言」だけに関して言えば、

「江本は『AERA』のインタビューに対して、『水からの伝言』のことを「<<ファンタジー>>あるいは<<ポエム>>である」、即ち 「(科学ではなく)物語である」 と述べた。」(wikipediaより抜粋)

ということなので、少なくとも435から他の分類に変える事は著者の意向に沿うものだと思う。147は不本意かも知れないけどね。