思うところはいろいろあるけど、やはり一番気になるのは、ファイザーとモデルナのメッセンジャーRNAワクチンもアストラゼネカの組換えアデノウイルスワクチンも、研究室レベルでの技術は確立されているとはいえ、ヒトに対して大規模に使用されるのは初めてで、中長期的な効果や副作用の情報がない事。
理論的には既存ワクチンより効果は高そう。
ただ「歴史の風雪」に耐えていない。
今のところは母集団は大きくないけど90%とか70%程度とかなり高い効果が示されていて、短期的な副反応も既存のワクチンと大差ないので、かなり有望ではあるのだけど。
重症化リスクの高い中高年は、接種によるメリットの方がずっと大きいと思うので、僕は少しでも早くメッセンジャーRNAワクチンの接種を受けたいと思っているし、両親や親族にも勧めたい。
公衆衛生学的には子供たちにも打つべきなんだけど、重症化リスクの低い若年層には、せめて中期的なデータが出てくるのを待ってからでもいいかもと思ったりで正直言って悩ましい。
アジア人での効果と副作用の中期的データがほしいけど、こればっかりは実際に使用しないとデータが取れないからなぁ。
とはいえ、ファイザーのメッセンジャーRNAワクチン、すごく良いワクチンぽいんですよね。
