デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

プロバビリティシリーズ読了

ナンシー・クレスのプロバビリティ3部作を読み終えた。
3部作それぞれ違った趣向でけっこう楽しめた。
プロットはすごく面白いから、多くのSF好きは充分楽しめる作品だと思う。
こういうの好きな人には大いにお勧め。

プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)

プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

プロバビリティ・スペース (ハヤカワ文庫SF)

プロバビリティ・スペース (ハヤカワ文庫SF)

唯一難点を上げるとすると...
なんとなく物足りない感じがするというか、やや冗長な感じがあったかな。
善し悪しではなく、たぶん興味の焦点が作者と僕で微妙にずれているからなんだろう。
例えば「そこをもうちょっと詳しく」と思うところがさらっと流され、「そこはあまり本筋と関係ないのでは?」と思うようなところが詳しく描写されていたり。
その違和感というかズレのせいで、スピードに乗れないというか、流れるような読書感がやや損なわれてしまったのが残念といえば残念な感じ。
林譲治氏に同じプロット書いたら、100点満点で180点はつけられたと思う。
とはいえ何度も読み返すことになるのは間違いないと思う。

同じ作者の短編集も1冊買った。

アードマン連結体 (ハヤカワ文庫SF)

アードマン連結体 (ハヤカワ文庫SF)

他にももう1冊出ているようなので、それも買ってまとめ読みの予定。
ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

救いのない話とかの書評を見かけたが、そういうのもそれはそれで好きなのだ。