デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

宮城県図書館

ひさびさに図書館に行って来ました。


例によってエスカレーターは開館直後と閉館直前の各1時間を除いて運転停止中でした。
こういう所で予算削ってもねぇ...
もちろん階段とエレベーターはあるのですが、エレベーターはごく最近にも死者を出したことで有名なシンドラー社製。
ただでさえ閉所恐怖症の僕には利用は考えられません。
階段は、およそ図書館とは思えない「超もだーん」なデザインを採用した(当然設計料もそれに見合うだけお高いのでしょうね)建物のため、1階の天井がやたらと高く、運動不足の身にとっては2階へたどり着くだけでヘロヘロになるほど(子供図書室は2階、一般開架図書は3階にあります)。


数年前には予算削減を理由として、ネイチャーやサイエンスといった超一流科学雑誌の購読をやめてしまいました。


”貧乏県の県民には教養など必要ない!図書館には期待するな”という県庁の中の人の声が聞こえてくるようです。


愚痴ばかり書きましたが、そのような県庁による過酷な予算削減のなかでも、司書の皆さんはとても頑張ってくれています(たぶん予算だけでなく人員も減らされているだろうに)。
例えば以前「水からの伝言」の分類について「国会図書館では化学ではなくファンタジーに分類変えされてますよ」と情報提供したときにも、迅速に調査・対応していただけました。


そして今回、再び宮城県図書館スタッフの素晴らしさに感激!

東海大学出版会の「フィールドの生物学」シリーズが全巻そろっている!


まえから開架図書をつらつら眺めては探していたのですが、今回バッタハカセこと前野氏の「孤独なバッタが群れるとき」が入っているかどうかどうしても知りたくて(昆虫学の所をいくら探しても無かったので)、既刊のシリーズ9作のタイトルで検索してみたところ、全部所蔵されていたのです。
ちなみにハカセの本は新刊のところにありました。

撮影のために全部1カ所に集めましたが、ちゃんと元の場所に戻しました。
(細 将貴さんの「右利きのヘビ仮説」は貸し出し中でした。)
しかしハカセのバッタ本の厚さは目を引きますね。
値段はどの巻も2,100円のはずなんですが。


このシリーズの素晴らしさについては先日の日記で紹介先日の日記で紹介しましたが、基本的に文系出身の司書さんがこのシリーズを余すところなく購入している事には正直言って驚きました。
僕のような生き物好きから「ぜひ全部入れてくれ」というリクエストでもあったのでしょうか(僕はリクエストするのを忘れてました)。


ということで、任期付き雇用という不安定な身分であるorあった著者の皆さんのためには、是非とも購入してシリーズ全巻を揃えていただきたいところですが、購入をためらっている宮城県民の皆さんにおかれましては、県図書館で実物に触れていただき、宣伝していただければと思います。
(もちろん貸し出し中という事もありうるので、事前に蔵書検索で貸し出し状況を確認してください。貸し出し可でもタッチの差で他の人に借りられちゃうこともありますけどね。)


今回は生物学・動物学の棚をじっくり見たわけですが、1種類の動物についてまとまって開架されているのが目についたので紹介しておきます。

やっぱりみんなペンギンが大好きなんですね。
川端裕人さんの著書も2冊ありました。