デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

蟻の自然誌

我が家のアリたちもずいぶん活発になってきて、水切れによる乾燥や餌切れに気を遣わないといけない季節となりました。
ムネアカオオアリとクロオオアリの結婚飛行も連休明け〜6月頭くらいでしょうか。
今日は蟻を飼う人は必読の本を紹介したいと思います。
今でこそアリの通販を専業にする人など、ネットで女王アリや便利な飼育ケース・エサ、飼育情報を簡単に得られるようになりましたが、ちょっと前まではなかなか知ることが出来ませんでした。
アリ飼育者のコミュニティーの、飼育の秘訣を内輪の秘伝とするような慣習の存在もあります。
通販で買ってネットで「教えて君」「今北産業」になり、飽きたら捨てるような飼育者が多いことに対する反感や、内輪の結束を強めるためとか、「楽せず工夫することが飼育の醍醐味だ!」ということなのでしょうが、それで飼育下のアリが死に、飼育をあきらめる人が増えるのは、あまり良いことだとは思えないのですよね...


話がそれました。
そんな状況下でも、「本格的にアリ飼育に取り組んでみよう!」という人に、まず読んでほしい本が2冊あります。
・ヘルドブラー&ウィルソンの「蟻の自然誌」(絶版)
・メーテルリンクの「蟻の生活」
です。
具体的な飼育について詳しく書かれたいわゆるノウハウ本ではないですが、アリに対する理解が深まり、飼育に対する考え方が変わる事でしょう。
そうすれば、いろいろなモノが見えてくると思います。
もちろん、刑事さんの「現場百遍」ではないですが、生息現場を詳しく観察することも大事です。


ちなみに「蟻の生活」の著者であるメーテルリンクですが、有名な童話「青い鳥」を書いたメーテルリンクと同一人物です。
彼はこの他にも「白蟻の生活」「蜜蜂の生活」という著書もあります。

蟻の自然誌

蟻の自然誌

  • 作者: バートヘルドブラー,エドワード・O.ウィルソン,Bert H¨olldobler,Edward O. Wilson,辻和希,松本忠夫
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 大型本
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定価6,000円の本ですが、絶版でプレミアついてます。
図書館横断検索サイトカリールなどで探して図書館借りましょう。
仙台市内だと、4つの公共図書館に所蔵されていて、いずれも禁帯出とかではなく貸し出し可となっています。
(平日日中限定ですが、学外者も手続きすれば貸し出してくれる大学図書館もあるのでそっちを探す手もあります)
それ以外の本は今でも普通に買えます。
蟻の生活

蟻の生活

白蟻の生活

白蟻の生活

蜜蜂の生活

蜜蜂の生活

おまけ

青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)

青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)