mRNAワクチン、特にファイザー/BioNTechのワクチンに関しては比較的技術情報が公開されていますが、マスコミ的には良くも悪くもPEG化脂質ナノ粒子のドラックデリバリーシステムとN1-メチルシュードウリジンによる自然免疫の回避ばかりが注目されているように感じます。
実際には5' Cap 構造とか、Kozak 配列、コドンの最適化、強力な3' UTR の選択など、RNA研究、特に翻訳に関する数十年の蓄積が、4,200塩基ほどの全長にこれでもかと詰め込まれています。
興味のある方は日本RNA学会のエッセイ、特に古市先生のを読んでみると面白いと思います。