デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

産霊山秘録(むすびのやまひろく)

以前、ちょっとだけ紹介した半村良の傑作伝奇小説。

氏の作品では「妖星伝」や「石の血脈」、あるいは「戦国自衛隊」などが有名ですが、スケールの大きさでは負けてません。


"本能寺・関ヶ原・幕末そして戦後……日本歴史に記録されているいくつかの動乱期。そこでは必ず謎の〈ヒ〉一族が暗躍したと伝えられる。三種の神器を用い、人智を超えたその特殊能力を駆使して動き回る〈ヒ〉。そして今、時は戦国、一族の長、随風は信長に天下を取らせるべく活動を開始、白銀の矢となって全国の忍びのところへ飛んだ。数百年にわたる〈ヒ〉一族の運命を描き、日本歴史に新角度から壮大な構想で切りこむ著者会心の長編伝奇SF。第一回泉鏡花文学賞受賞作品。"(角川文庫Kindle版の説明より)

 

もう、設定だけでお腹いっぱいになりそうな感じですが、違和感を感じることもなくすんなりびっくり読める、歴史SFの金字塔です。

引用したので角川のアフィリンク貼っておきますが、祥伝社文庫からも出てます。