デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

アンチ遺伝子組換えな人たちのカリスマ

遺伝子組換え反対派の話に良く出てくる人に、「遺伝子工学の権威 フェイガン博士」という人がいる。
長年遺伝子関係の学問に携わってきたが、聞いたことのない名前だったので、以前調べてみたことがある。
ずいぶん前に調べた記憶を頼りに書いているので、今は変わってるor間違いもあるかもしれないがご容赦願いたい。

この人がいる大学、大学ウェブサイトのトップページには、オウム真理教の教組のような肖像画が掲載されていた。
なんでも「超越瞑想法」なる手法で教育をしているんだそうな。
どうやら新興宗教系の高等教育機関のようだ。
うーむ、あまり自然科学とは関係なさそうな大学だなぁ。
フェイガン博士の論文を米国医学図書館のデータベースで検索してみたが、目立った業績と言えばずいぶん昔にそれなりの有名雑誌に数本発表しているくらいで、権威というには疑問を感じる。*1

僕は遺伝子組換え食品推進派だけど、アンチの人たちに言いたい。
仮に自分たちの主張がが正しいと信じているとしても、都合の良いことを言ってくれる権威に安易に頼ると、かえって専門家やまともな人(&懐疑的な人)からの信頼を損ねるよ。

マスコミや市民運動の人たちから”○○の世界的権威”とか呼ばれている人*2で(特にTVに良く出てくる人たち)その分野の研究者から本物の権威だと思われている人って、あまり多くないよ。

*1:昔は超一流雑誌だったとも聞くので、その瞬間は権威だったのかもしれない

*2:○○には、脳科学でも、免疫学でも、進化論でもウイルス学でも実験神学でも好きな学問を入れてくださいw