デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

節足動物の系統

natureの電子版に、虫好きにはたまらない、面白い論文が出ていた。
既にニュースにもなっているが、米国メリーランド大学などの研究グループが72種の節足動物について、その核タンパク質の遺伝子の塩基配列(62種の遺伝子、計4万塩基以上)に基づいて最尤法、ベイズ法、最大節約法で系統解析をおこなった。

その結果、形態・生態的見地から提唱されていたクモと昆虫が近縁であるという説は棄却され、実は昆虫はエビ・カニ・ミジンコなどともっとも近縁で、むしろムカデ・ヤスデのグループやクモ・サソリのグループとは最も遠いとする説が強力に支持されたというのだ。
簡単にいうと、昆虫とエビは兄弟で、クモとムカデは遠い親戚といったところ。

つまり...あなたの身近にいる虫たちは"ムシ"ではなく、"陸に住むエビカニ”なのです。
もぞもぞ蠢く幼虫も、これからは芋虫ではなく芋エビ(なんておいしそうな名前でしょう)と呼びましょう!

ほら、見慣れた虫たちがおいしそうに見えてきませんか?おいしく見えてきたでしょう?おいしいんです!
セミの飛翔筋とか、白身魚のようですごくおいしそうだよ(〜〜催眠電波発信中〜〜)。
納得できないというあなた、このサイトを見てください。
見たらあなたもこちら側の人間になること間違いなしです。