デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

PTA入退会の自由についての発表を聞きに、仙台市教育課程研究発表会に行ってきた

仙台市教育委員会主催(だよね、たぶん。市の教育センターでやってるし)の、平成23年度 第37回仙台市教育課程研究発表会に行ってきました。
目当ては第7分科会(NIE/音楽科/社会教育/PTA)の最後の発表。


「入退会自由なPTAを求めて」


PTAの自由入退会問題に取り組んでおられる保護者のかた自身による発表。
僕自身はid:Gururi先生をそそのかすのと、このブログやツイッターで匿名で無責任に持論を展開したりするだけで(これまでのPTAに関する記事はこちら)、PTA組織に対しては今のところなにも行動していないのだが、この人は実際に活発に活動しておられて頭が下がる思い。
それとこのような発表を受け入れた教育センターの懐の広さにも驚いた。


直前の発表までは教員で満員近かった会場だが、PTAについての発表が始まるころにはほとんどいなくなっていて、教員側の意識の低さが気になった。
PTAって「親と教師」の組織でしょ? とは思ったが、自由入退会はPTAの存在そのものにも関わってくる敏感な問題だから、関心が無いというより関わらない方が得策ということなのかもしれない。
たぶん両方あるんだろうけど、やっぱり前者かなぁ。


結局聴衆はGururi氏、大学の先生、新聞記者、関係する教員数名、一般3名くらい、僕と、寂しいと言えば寂しいが、まぁそこそこだった。内心では立ち見が出るほどの大入り満員になることを期待していたのだが、大々的に一般に向けて広報しているというわけでもない、どちらかというと教職員の内輪の事例発表(一般の来場も拒否はしない)といった趣旨の会だろうから仕方がない。


発表は15分間とごく短いものだったが、「入退会の自由」にだけ論点を絞ったとても良い内容で、興味を持ってわざわざ聞きに来られた方にも好評なようだった。
内容はGururi氏のブログに詳しいのでそちらを見てほしい。

質疑応答の後、発表者と当事者の校長、大学の先生、新聞記者さん、Gururi氏で名刺交換などしつつ立ち話。
会場の片付けが始まってしまったので、新聞記者の人が発表した人にインタビューする席に誘っていただいたので、校長先生を除くメンバーで、そのまま最寄りのファミレスにご一緒させていただいた。


15分という短い時間では語ることができなかったPTAについて感じている様々な問題点について、座談会のような感じでざっくばらんに話すことができて、とても有意義だった。発表者の方はGururi氏よりも過激に闘っておられる印象を受けた。また入退会の自由に関する見解は(発表者、Gururi氏、僕で)ほぼ一致しているが、役職の押しつけとかの問題についての認識は結構違っていて新鮮だった。


みなさんどうもありがとうございました。
今後も情報交換させていただけるとうれしいです。


しかし、熱い人たちの話を聞くと、心に火をつけられてしまいますね。
そう遠くない将来、僕自身も実際に行動するつもりではいましたが、なんというか、そろそろ行動しなきゃという気持ちが強くなった。
仕事(長距離通勤だからねぇ)や子供の療育、その他いろいろなしがらみもあって、むしろ年々行動するのが難しくなってきてはいるのだが...


この問題に取り組むということは、既得権、前例踏襲、事なかれ主義、悪平等主義など、巨大な慣性との戦いになる。
一方的にこちらから闘い?を挑む形になってしまうので、相手側から対話を拒否されることの無いよう、攻撃的な姿勢は禁忌だと思う。
教育委員会や学校は逃げられないけど、PTA役員は対話を拒否することが可能だ。なにしろ任意団体だからね。
だから攻撃的な態度や手法は、少なくともPTA役員に対しては、最後の手段として温存しておくべきかなと思う。
校長も言っていたが、この問題で一足飛びに勝利を目指すことは、かなりの確率で敗北につながると思うのだ。
陳腐な言い方になるが、抵抗勢力を作らない、敵を作らない戦い方が重要。

慎重に粘り強く、各方面に働きかけていく敷かないと思うのだが、短気な僕にとってそれは気が遠くなるようなしんどい仕事だ...orz
家庭や子供に負担をかけないでやり遂げるのはかなり難しいだろうなぁ。


PTA会員でいられる短い時間の中で、焦らずに取り組むのは大変だろうけど、小さな穴一つでも開けることができれば、それは(僕にとって)大きな成果だと信じて、頑張るしかないね。