デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

統廃合の功罪

仙台市は人口100万を超える政令指定都市なので(中核市などもそうですが)自前で保健所を設置しています。

政令指定都市に居住する皆さんはご存知だと思いますが、普通は各区にそれぞれ保健所があって医師免許を持つ保健所長が市民の健康を守っています。

最近では保健所長のなり手が少なくて、宮城県では仙台市を除いた地域の約100万人を7つの保健所でカバーしていますが、ひとりの医師が3カ所の保健所の所長を兼任する事でなんとか誤魔化して?いる状況です。

では仙台市はというと、もっとアクロバティックな組織改革で対処しました。

【市内の5保健所をひとつに統廃合】

各保健所はすべて「仙台市保健所」の出先に格下げされました。

ですから仙台市に保健所長は1名しかいません。

ひとりで100万人の健康を守るのです。

 

という事は… 保健所長会が24時間365日いつでも開けて即満場一致だからとっても迅速、便利だね!

お役人もたまには粋な事やりますね!

 

ところで、仙台市役所は100万人をひとつの保健所でカバーできるくらい有能なのですから、とうぜん各区の業務も仙台区ひとつに統合して、ひとりの区長で間に合いますよね。

あ、仙台区ひとつだけなら、わざわざ区と区長を置かなくても、区を廃止して市長が区長の業務を兼ねればいいですよね。

そうそう、どうせなら局長とか部長も市長が兼務しましょうよ、市長→課長と意思決定が超迅速化されるし、たぶん人件費も2億円くらいは軽く削減できますよ!