デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

漫画やアニメのおふざけ回についての持論

昨日の漫画の話からの派生。

「かぐや様は告らせたい」は、いかにもジャンプ的な、ギャグ漫画で始まってシリアスなストーリーが後から浮かんでくるタイプなので、シリアスが本流になってからのギャグの割り込みもあまり気にならないのですし、コミックはサラッと読み飛ばす事で積極的に緩急をつけられるからほとんど問題ないとは思ってます。

とはいえ、最初からシリアスな作品に突然おふざけ回が割り込むのは、作品全体として見た時にそこだけが浮いてしまって統一感を損なうのでやめてほしいと思っているのですけどね。

特にこれを強く感じるのがアニメで、例えばTV版の「コードギアス」にも1話まるまるおふざけ回があって、共感性羞恥にも似たよろしくない気持ちになります。

舞台に学校が含まれるからといって、無理に「ドキドキ&爆笑学園祭回」を入れる必要はないと思うんですが、制作サイドではそうでもないのか?明らかに作品がたるむと思うんだけどなぁ。

昔みたいに100話とかなら途中の区切りに入れるのもメリハリがついてよかったかもしれませんが、今時は基本12話、長くて25話で、すごく人気が出たらもう1〜2クール延長な昨今のスタイルでは、必然性のない学園祭回や海水浴回(旅館で露天風呂回も)は、シリアスな作品にあっては百害あって一理なしだと、強く申し上げたい。

例外は、あまりの殺伐さに引いてしまうくらいにハードな作品に緩衝材として常時色気を振りまくバディを出す場合くらいでしょうか。

その点ゲーム、特に現代戦や近未来を舞台にした戦争もの、メタルギアシリーズやエースコンバットはハードボイルドに徹していて、一本筋が通っているというか、リジッドな杭が真ん中を貫通している安定感と硬質な剛性感が素晴らしいですね。