デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

ダウン症治療薬について

抗アルツハイマー薬である塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)は、国内で唯一保険適用されている、アルツハイマー病の進行を遅らせることができる薬剤だ。
開発したのは日本のエーザイの研究者。
この薬を、ダウン症に適用しようという動きがある。
具体的には、一部のダウン症児で青年期に発症する退行現象(それまでできていたことができなくなる)を予防・治療するために用いようというのだ。
概要はこちらのニュースを見てほしい。
学会発表だけで、審査のある雑誌の論文が載ったというわけではないんだが、8年分のデータの蓄積は大きいと思う。
残念ながら本家エーザイからは、2007年に米国でフェーズ3臨床試験実施中、というの以降、新たな情報は出ていないようだ。
うまくいってないのか、撤退したのか?
だとしたら今回の学会発表とは矛盾しているような気もするんだが...
本当に効果があるのなら、なんとか世に出てほしいものだ。