デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

夢現

今日はなんだかすごく疲れていて、食事以外は夕方近くまでずっと横になっていました。

というか、家人によると寝ていたようです。

ただ、熟睡とは違って、金縛りと覚醒の渾然とした感じというか、視覚聴覚とも情報はきちんと入ってきている、正しく認識できているのに、目の前のモノに手を伸ばしても、なぜか視野に手が入ってこない。「手が動かない」じゃなくて「動いているはずなのに見えない」。

いわゆる金縛りの「体が動かない!」ってのとは違って「歩いているのに景色が動かない」。不思議には感じるけど恐怖や苦痛はない。

もちろん若干の不快感というか徒労感はあるのですが。だって、手を伸ばしても伸ばしても目の前のタブレットに指が届かないんですよ。

「幻覚?もしかして寝てる?明晰夢?」って何度も思いました。

でも明晰夢と違って視界に違和感はないどころかリアルそのもので、エアコンの風にポスターの端が揺れてたりするんです。テレビのナレーションや家族の会話も聞こえて、後で確認するとテレビ番組も会話も間違いなく今日の日中に現実に存在していた。

感覚的には、すごくリアルでコントロールや介入ができできないリアルタイムの明晰夢。

違うのは夜の明晰夢がどんなにリアルでも夢でしかないのに対して、今日の夢現は時間の流れが断続的に切り貼りされたように短縮されている(カットされている部分はたぶん完全に寝ている)ものの、感覚情報はリアルなものが入力されている事と、明晰夢以上に記憶がはっきりしていること。

不思議体験としか言いようがないです。

時間は無駄になりましたが、なかなか面白い出来事でした。

ついでに超越存在からの啓示でもあれば宗教でも立ち上げるところですが、凡人にはそんなものは降りてこないのですね。