デムパの日記

あるいは「いざ言問はむ都鳥」普及委員会

過去記事の一部訂正です

以前ワクチンとアジュバントについての記事を書いたときに、

話は変わりますが、近年では薬害に対する訴訟の賠償金額が高騰しており、薬害問題は世界有数の製薬会社の屋台骨を揺るがすほどになってきています。
(そのとばっちりで、難病や患者の少ない病気の新薬開発がスローダウンしています)
そんな状況で、たとえ秘密情報局や軍情報部、秘密結社(笑)などの圧力があったとしても、ワクチンメーカー(製薬会社)が危ない橋を渡ると思いますか?
ワクチンを製造しているのは地下の秘密工場ではなく、世界に名だたる一流製薬会社です。
そんな危ない橋を渡るのは、CEOや社長が許しても、株主が許さないでしょう。
ばれたら株価暴落間違いないですからね。
(実際にメルクは鎮痛剤の薬害訴訟で300億円近い賠償を命じられ、株価が暴落しました)

と書きました。
これはバイオックスという鎮痛剤の副作用についての話なんですが、ここに書いた「300億円」というのは、いくつも起こされた損害賠償請求訴訟のうちのたった1についての判決(賠償金額)でした。
最終的には2万7千件以上の訴訟に対し、合計50億ドル弱(当時のレートで5千億円強)を支払うことで和解したということです。
ということで、事実は10倍以上違いました。おわびして訂正します。
当時世界一の製薬会社だった天下のメルクグループが、たった300億で揺らぐわけないのに、なんで気がつかなかったのかとても恥ずかしい。
しかし何千億円もの費用をかけて開発した新薬が、心臓発作などの発生率が2倍になるという副作用が見つかった(実際にバイオックスによるものと思われる死者も多数出た)ことで、回収・販売停止・万単位の訴訟・年間600億円の訴訟費用・5千億円の和解金支払い・株価暴落(その後回復)という悲惨な状況になるとはねぇ...


余談ですがマーケットではこれでも安く上がった方だと評価していたというのだから驚きです。
賠償額は2兆円以上になるのではないかと予想されていたそうですから、そりゃ株価も下がりますわ。